君たちは最弱の魔物と言われていたスライムにも勝てなかったので、防具屋で装備を整えることにした。
「いや、こんな単純な形なのに全然着れないんだよ、おっかしいなぁ。もぞもぞ」
「その巨大なおっぱいが引っ掛かってるんじゃないんですか?」
「そんなわけないでしょ!あ~イライラする、どうなってんのよコレ」
「貸してください。ほらこうやって簡単に着れますよ」
「だよなぁ、どれどれ、うーん、やっぱり駄目だ、あたし頭悪いのかなぁ」
「その革鎧を装備するためには、一定以上の知力が必要なのです」
「理屈はわかりませんが、そういうものみたいですね。どちらにせよ、そのマントはメイジさんの方が似合っていますわ。」
「メイジさんは魔術師なのでマントがとてもお似合いですよ。ファイターさんは魔法なんて使えないのですから、無理なさらないでも」
「(ムカッ)だいたいあんた魔術師っていうけどさ、この前魔物と闘った時、なんもして無かったじゃない? まさか本当は呪文全然知らないってんじゃないだろうな?」
「あまりメイジさんをいじめるとカエルに変えられてしまいますよ」
「あたしをカエルに~? ハッハッハッ、そんなことできるもんならやってみなよ!」
「みなさん新しい装備は決まったようですね。じゃあこれとこれをお願いいたします」
「ありがとうございます。すぐに装備なさいますか?」
「すぐに装備って…ここで着替えるってことですか?」
「出発は明日ですし、宿屋で明日着替えればいいのではないでしょうか?」
「サイズが合わないかもしれませんし、今着られてみた方がいいですよ」
「胸がひっかかって、なかなか脱げませんね。よいしょ、よいしょ」
「抵抗が少なくて動きやすいのはいいんですけど。よいしょよいしょ」
「おっさん、悪いけどちょっとサイズがきつかったんでやめとくよ」